“ひとり“ぼっちの転校生

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私はそれはもう懸命に殺意を隠し、とりあえずここから離れることにしました。 私ってば、偉いです! 「では、また。」 "また"はいりませんがね。 夏「うん!早く行っておいで!」 湊「相手には」 奏「ちゃんと」 「「謝るんだよー!」」 …相手いねーよです。 佳「はい。では今度こそさようなら」 ……やっと、色々な視線から逃れました。 …にしましても、どこに行きましょうかね。 行きたいところも特にありませんし。 …あ、そうだ、中村君を探してみましょうかね、学校内では一度も見たことないのでどこにいるのかは分かりませんが。 …。 …ん?……一度…も? ……あれ、おかしいですね、本当に中村君1度も学校で見たことないんですが…。 ……いや、本当に。 まぁ、いつまでもこんな所でうだうだしていても意味ないですし、一応行ったことのない教室でも行って探してみましょう。 もしかしたらいるかもしれません。…もしかしたら…。 もし見つけることが出来ましたら、次こそは絶対に友達になります! ……え?この間ならなかったのかって? いや、あのですね、一応なろうと思ったんですけど…。 あの後中村君のことを見ていましたら私も眠くなって来ちゃいまして、ほんの少しだけ寝てしまったんです。 そして慌てて起きたら中村君が居なくなっていまして、…はい。 え?寝たお前が悪いですって? しょうがないじゃないですか。 私は自分の気持ちに正直なだけですから。 …話が長すぎました。とりあえず早く探し出しましょう! 佳奈side end
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