交流

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先生にノートを渡して次の授業の日が来た。 そして、3時間目の理科の始業のチャイムが鳴り終わると…… ガラッ 先生が教室に入って来ると、チラッと私に視線を送った。 ナント! その顔にはいつもの眼鏡が無い!! 「起り~つ! 礼! 着席!」 「先生! 眼鏡は~!?」 やはり、みんなも同じこと思ったようで、着席するや否や質問があがった。 「あ~、眼鏡は目が疲れるから今日はコンタクトレンズにしてみた。 どうかな?」 先生は少し照れた様子でうっすら頬を染めた。 「カッコイイ~」 「素敵~!」 「ヒュー ヒュー!」 私はあまりの格好の良さに言葉が出ず、ただただ先生の顔を見つめた。 先生がまたチラッと私に視線を向けた。 ……が、恥ずかしくなってうつむいてしまった…… 先生が私が言ったことを…… もしかして、少しは私のことを意識してくれているの? そんなわけないわよね…… でも、もしかしたら……!?
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