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今まで見た中でそのエレベーターは最高に美しかった。上には美しく装飾された大きな時計がついている。歯車のような部分が剥き出しになった時計は新しいのになぜか古く感じる。よく見ると時計の数字は12以上あり最初は0から始まり最後の0の手前には168と書かれていた。ランプが点灯しポンという独特の音が鳴った。周りにいる人も緊張した様子を見せた。何が起こるのか。この結果を見たくてみんな来る。ぎゅっとペンダントを握った。怖い。でも行かなくちゃいけないのだ。
「まってて。茅人。」
時計の針が0を指した。
不安そうにしているひとたちの中。あの野郎を見つけなくてはならない。
決心していた。もう戻れはしない。
その声は届く事なくエレベーターに吸い込まれていく。気づいた時にはすでに遅かった。
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