21世紀

3/4
前へ
/4ページ
次へ
鈴音の姿を探し、此花は走った。でも、いつもいない。約束の場所に。鈴音を見送ってから8年たつ。今度こそ。会うんだ。 時計を見つめ、深呼吸してみた。その時、自分とさほど歳の変わらないショートヘアの少女の存在に気づいた。ペンダントを握りしめる手は細くて白くて綺麗だ。目が合った瞬間、エレベーターの扉が開いた。     
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加