第2話 生徒会長と初対面

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「じゃあ、君ん家行こうか。開、ほら起きろ、帰る時間だ」  辻が熟睡中の神様を揺り起こす。  ヤバイっ!  ホンキで危機的状況のジブン。  なにか理由つけて、即刻理由つけて、ただちに理由つけて。 「大変重荷な事柄でほんとう無理なんで、謹んでお断りしたいでございまする」 「大丈夫。もしなにか問題が起きた時は……」 「辞退してもいいんですねっっ!!??」 「自力で解決してくれ」 「蹴ってもいいですか」  晴たちを遠巻きに眺めていたクラスメートたちが口々に言う。 「俺達の大事な生徒会長様を雑に扱ったら承知しねーからな」 「そーだそ-だ」 「恐怖の手紙送ってやる」  振り向いて、ギッと睨み。  クラスメートたちに向かい晴が言う。 「じ、じゃあ皆さんがお世話すればいいじゃないですか」  シーン、と数秒沈黙の後。  クラスメート全員が声をそろえて言う。 「ヤだよ、メンドクサイ」 「…………………………………………」  クラスメート全員のクビしめたい。  * * *  晴たち3人が出て行った後。  2年2組の教室では、残された生徒たちで臨時ディスカッションが勃発中。 「ナニあの亜紀のクラスメート」 「俺たち先輩に対して好戦的じゃね?」 「てか、パワフル? 野生児みたい」 「ド根性ありそう」 「無人島で最期まで生き延びるタイプ?」  自由気まま、言いたい放題のゆかいな仲間たち。 「ふぅん、なんつーか」 「ちょっと」 「あのコ」 「うん」  シーン、と数秒沈黙の後。  クラスメート全員が声をそろえて言う。 「気に入った!」
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