119人が本棚に入れています
本棚に追加
「さっきの銃声も悲鳴も空耳じゃなかった....」
今は目の前で起こっている状況に放心状態になりかけたが、目の前には銃で撃たれたであろう少女が倒れている。助けを呼ばなくては。
「警察!!あと救急車も!!」
俺は携帯電話を取り出し、助けを呼ぼうとした。その時、携帯電話を握る俺の手を白い手が掴んだ。
「だめ..助けは呼ばないで..」
気が付いたのか、白髪の少女がか細い声でそう言った。しかし、再び俺は硬直した。目を見開いた白髪の少女はじっと俺を見つめている。大きくて綺麗な目をしている。硬直した俺に白髪の少女が口を開く。
「貴方は誰?」
白髪の少女の問いに我に返る。
「お、俺はただの通りすがりというか、なんと言うか‥」
白髪の少女の急な覚醒に驚いた俺は白髪の少女の問いにもごもごとしたが、今はそれどころではないことを思い出しす。
「とりあえず、俺の自己紹介は後回しだ。警察も救急車も呼ばないなんて、助けを呼ばないと‥君の怪我が‥」
最初のコメントを投稿しよう!