無慈悲なアドバイザー + 回想-1 27年前・・

1/3
前へ
/35ページ
次へ

無慈悲なアドバイザー + 回想-1 27年前・・

駅前通りにある オフィースビル1階ガラス張りのエントランスから今日の目的である店舗に入った・・。 「おはようございますー。」 フロントにある受付から 奥の個室に通された・・。 ーー人生で2度目の婚活 今度こそ幸せになりたい 勇気を振り絞り 全国チェーンの結婚相談所に予約をしていた。ーー [アドバイザー] 「予定より時間を遅くして頂いてすいませんー。 急に都合が悪くなってー・・・・」 「はい、構いませんー。 よろしくお願いしますー。内心は、まな板の上の鯉状態なのだ!」 当初の約束時間は、午前9時だったが・・。 この担当者から電話を受け 都合によりから午前10時になっていた。」 (アドバイザーが、時間を遅らせたのは 自宅のある隣町からの 出勤都合らしい?エッ?) 「電話で(お客様相談係)先にお伝え致しましたが、ー 僕は、現在57歳ですー それでも大丈夫と言われれましたがー?」 「アドバイザー」 ・・・・・しばらく沈黙が続く・・。 ニコリともしない対応・・?曇ったような顔で・・。 ーーこの男を相手にするのは、時間の無駄・・ そう感じた。ーー 「あなたのご職業は、何ですか?」 「個人事業主です」 [アドバイザー」 「離婚は、今年の10月ですねー 年収はー?去年の申告はどの位ですかー?」 「自営ですから 決まっていませんが 450~550万位です。」 [アドバイザーのく目が物語っている!・・・・・・] 「57歳その年で いまさら婚活?? 何考えてるの! 信じられない!!」 ーーアドバイザーの呆れたような見る目が、そう言っているな気がした・・ー 「弊社は、100パーセントの成婚率を目指していますー 申し訳御座いませんがー ご紹介できる女性会員が居ませんー」 人並みの幸せの暮らししたい・・! この世界に僕の愛する人は、どこにも存在しないのか・・? どうして何もしないで・・ 結論を出してしまうのか!・・ もう、道は開けないと言うのか? 一方的で 納得出来ない ! 暗闇の中を手をかざして・・ 歩いているような僕に・・ 遠くからでも ロウソクを灯してほしい・・ そう思いながら 来たのに・・ 何て言う 無慈悲なアドバイザーだー・・ 冷たい・・ まったく 馬が合わない やさしさの欠片も感じられない! どうして そんな言葉が、出るのだろう? この会社プリティーエースのネット相談コーナーで・・ 現在57歳 気になる年齢は、既に伝えてある・・ それでも、ぎりぎり良いですから・・と言われて来たのに・・ ーこれからどんな人に巡り会えるのだろう? 期待もしていた・・精一杯のお洒落もして・・ー 「あなたの年齢とこの所得では、ご紹介出来る方は、居ませんー!」 「そ、そうでしょうねー 分かりましたー」 年齢を考えると やはり諦めるしかないのか!
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加