「我慢する分だけ燃えるから。」

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他に聞きたいこと あ 実はずっと気になってた… あの人は はやとにとって何なのか 「・・・亜美ちゃんって?」 恐る恐る聞く 不安でいっぱい 「愛人」なんて嫌だし 「恋人」も嫌だし… 私って我儘 少しでもはやとのことになったら モヤモヤしてて スッキリしない こんなにも狭くて バカで 我儘なのに はやとは私の どこがいいんだろ 「あぁ、保健医だね。」 「・・・」 「そこまで睨まなくてもよくない?」 気づけば睨んでいた ほらね 薄く睨んじゃうくらい 私は嫌な奴なのに 「答え次第だよ」 「亜美ちゃんは、 ししょーのお姉ちゃんだよ」 「・・・・・・え?」 「だから、姉妹みたいな関係だよ?」 ...... いったん整理し直して 頭の中をクリアにする えっと... 私はししょーのお姉さんに はやととの疑惑をつけて...... 私はそんな人に モヤモヤしてしまったの? 酷すぎる、酷すぎるよ …私 心が狭い自分 瞬間、脱力 「だから、親しくしなくても良いけど 仲良くはしてね?」 「あ、・・・うん」 そっか... そうなんだ よくわかった でも こんな邪な気持ちをした私を 今すぐにでも ひっぱたいてやりたい!! 私がおろおろと 自分に自己嫌悪を抱いていると はやとは真っ直ぐに 私を見て 「俺から質問です」 「・・・ぇ?」 はやとから? なんで? 「どうして逃げないの?」
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