第一話 ゲームの世界

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第一話 ゲームの世界

 「わっ!」  どこかの草原に放り出されたようで、しりもちをついた。二人も同じ状況のようで、三人とも近い場所に落ちたようでよかった。しかし、違和感がある。  「あれ? なにこれ」  手を見ると、籠手のようなもの、鎧、頭にも何かついてるようで触ってみると肌触りがひんやりしていて気持ちいい。ふと思い出す。テレビ画面に映っていたキャラクターを。彼も鎧に籠手を着けていた。そして、背中にも違和感がある。大剣だ。私は、あのキャラクターになっている、というのだろうか。  私の前にいる二人も、先ほど着ていたものとは違って、テレビ画面で見たあの服を着ていた。くーちゃんはマジシャン。あーちゃんはアーチャーの格好だ。  何かがおかしい。周りも、これは……。  「ゲームの世界、?」  「え?」  くーちゃんは立ち上がった。  「これ、ゲームの世界ってこと?」  状況が読み込めないでいる。しかし、一人だけ違った。  「おお、これが、い、異世界転生!」  あーちゃんは目をキラキラと輝かせて、辺りをぐるりと見渡している。  「しーちゃん! くーちゃん! すごいよ!」  あーちゃんはずっと興奮している。こんなあーちゃんは初めて見た。     
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