第四話 閑静な村

1/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/45

第四話 閑静な村

 「しーちゃん、しーちゃん起きて」  「んー……」  目をこすって上半身を起こす。机に突っ伏して寝てしまったようで、体が痛い。よく見ると、背中にタオルケットがあった。どうやら二人のどちらかがかけてくれたのだろう。  「これ、」  「あーあたしがかけたの。机で寝ちゃってたし、とりあえずかけとかなきゃなって思って」  「ありがとう、くーちゃん」  「いーの、いーの。あたしが先に寝ちゃってからね」  「そうそう、話は聞いた?」  「うん。だから大丈夫。それに寝たって言っても熟睡してたわけじゃないよ。ちょっと起きてた」  「それで面倒くさくなって起きなかったんだ?」  「うん」  「あほ」  「えへへ」  私は立ち上がり、支度を済ませた。  二人はもうすでに支度を済ませていた。  「よし、行こうか」  私が先に扉を開け、出ようとすると、くーちゃんがとんできた。  「待って!」  「なに?」  「朝ごはん食べよ!」  目をキラキラと輝かせてそういった。犬みたいで可愛い。尻尾と耳が見えそう。  「そうだね、食べに行こうか」  「確か一階の隣の部屋」  「うん。じゃあいこっか」  「よぉーし!いこー!」    *     
/45

最初のコメントを投稿しよう!