平凡だけど幸せな日々

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「母さん……まぶしい……」 「アンタ遅刻してもいいわけ?さっさと起きなさい!」 次いで母さんは俺の上に掛かる布団をべりっと剥がした。 「ふとん……返して……」 「なに寝ぼけたこと言ってんの!母さんも忙しいんだからさっさと起きて顔洗う!」 そこまで言われ、俺はようやく体を起こした。 「ようやく起きたわね。顔洗ったら朝ごはん食べるのよ~」 そう言って母さんは部屋を出て行った。 俺はしばらくぼーっとその様子を眺めた後、ベッドの横の卓上時計を目にした。 「……!!やべえ!!遅刻だ!!!」
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