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「いってきます!!」
「いってらっしゃい。気を付けるのよ~」
母さんに見送られ家を出て、バス停を目指す。
やがてバス停が見えてきた。だが、奥からバスが走ってきているのも見えた。
あれに乗れないと完全に遅刻だ!
「うおおおお!!間にあえええええ!!!」
全力疾走でバス停に向かう。
バスは俺より一歩手前でバス停に停まった。
バス停で待っていた人たちが次々とバスに乗り込む。
「まって!待ってくれええええ!!」
もう少しで辿り着く―――といったところで、無常にもバスはすべての人をのせ終え、発車してしまった。
「あー……」
ツイてない。
――学校
「智晴お前相変わらずだなあ」
前の席に座る親友は、結局五分遅刻して教室に入ってきた俺を見て苦笑した。
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