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「うん。なんだ?」
「きっと気のせいなんだろうけど、学校からの帰りと家を出た時にちょっと気配を感じたというか」
先生は一瞬押し黙った。
「……それは、青葉が歩いている後ろをつけられていると感じたってことか?」
「うーん、つけられてるかどうかはわからないけど、雰囲気が似てる人を見ただけなんだけどね」
「ふんふん」
「服装も違ってたし、気のせいだと思うけどね」
相槌を打ってた先生は妙に明るい表情になった。
「青葉はボーッと歩いてるんじゃないかと心配してたけど、割と周りをちゃんと見てるんだな。先生は感心したぞ」
ニコニコ顔でいつものように「いい子いい子」と頭を撫でてくる。俺は抱きついた先生を引っ張りながら座席に寝転がった。
頭を撫でるだけじゃイヤだ。
目を瞑って顎を持ち上げる。覆いかぶさる形になった先生の唇が俺の唇を塞いだ。
……先生の唇ってふわふわして本当に気持ちがいい。
先生の両手が俺の頬や耳を撫で、髪の間に指を入れ掻き混ぜる。その感触に、単純なチューしたいってだけの気持ちが興奮に煽られていく。
もっと。もっとしてほしい。
薄く開いた口へするりと滑り込んでくる舌。柔らかで弾力のある唇がふわふわと触れる。舌先が歯列をくすぐったり、上あごを舐めたりする。体の中心から震えを感じた。どんどん深くなるキス。先生が好き。すごい好き。って気持ちがパンパンに膨らんでくる。
先生の大人なキスにうっとりしていると、先生の手がズボンの中に入った。立ち上がってる俺のが取り出され、優しく包まれる。
え、ここで?
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