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美沙子は3つ目の駅、西川町のアナウンスが流れると後ろを向くようにドアの前に立った、、
ドア越しで近くで見るが、やはり後ろ姿も一級品、そんじょそこらにいる女とは訳が違う、
俺は恥ずかしい話しだが恋人の後ろ姿を見て欲情してしまった、
美沙子が3つ目の駅、西川町で降りると、俺は少し間をあけ、美沙子を追った、
ホームの先にさっきの男が確認できた、やはり美沙子は男をつけている、俺も美沙子をつけている、
俺は美沙子と一定の間隔を保っていた、距離にして約三十メートル、美沙子が振り返っても俺の顔をギリギリ確認できない距離だ、、付かず離れず、悟られず、それが尾行の基本だ、
改札を出た美沙子は、ただ前だけを見て歩いている、
俺の存在など気にもしないし、気付きもしない
そんな美沙子に対し俺は少し距離を縮めようとするがやはりさっき同様距離が一向に縮まらない、
美沙子は構わずどんどんと暗く人気のない場所へと進んで行く、
百メートル、二百メートル、いやもう一キロくらい歩いたか、時計は真夜中の12時、暗い闇は一向に終わらない、
暫くすると点々と小さな光りが現れた、カラフルな大きな光りも、、ここは、この場所はラブホ街、、いつのまにかこんな所まできてしまった、
俺の心は踊る、、、と同時に得たいの知れない喪失感が頭を横切った、
美沙子まさか、お前っ、、、
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