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どうせ叶わないのなら私にはこれ以上何も必要がない。
あなたは太陽みたいな人
私には一生届かない。
それならばいっそのこと太陽を消してしまおう
これ以上、誰もあなたのことを見ないで
これ以上、あなたも誰のことを見ないで
お願いだから私だけを見て
だって、私はあなたを見ているのに
ずっと、ずっと、見ているのに
それなのに
そんなことを言うとあなたは困ったように笑って怒る
「じゃあ、もう、誰とも会わないし、誰とも話さない」
そうじゃないのに
そうじゃないのに
「じゃあ、どういうことなの?」
答えられない私を苦笑いで頭をなでるあなた。
それがどれだけさみしいことかあなたはきっと気づかない。
気づいてくれない。
だって、私がそれを言わないから。
「ごめんね、わがまま言いすぎた、気にしないで」
そんな風に答えるとあなたはホッとしたような顔で笑うの
ああ、そんな顔で笑わないで
殺したくなるくらいに愛しくなるから。
どうして、私の心はこんなに苦しいんだろう。
病んでるわけじゃない
ただ、苦しい。
包丁を見る。
きれいな刃
あなたを刺したくなる
でもね、我慢
あなたには夢があるから
その夢に一生懸命なだけ。
私はその夢をかなえてあげることもできない。
ごめんね
ごめんね
ごめんね
お願い、あなたの胸から滴り落ちる血を見せて
口元から血を零して私の顔を見て
私の目を見て
私のことを考えて
この包丁であなたの人生を終わらせたのはだれかを考えて
あなたが最期に見る顔が私であることを望んでる。
ああ、なんて陳腐
なんて、くだらない
だれかが吐き捨てる
でもそれが私の人生なの
私の彼は太陽です。
みんながあこがれてみんなが追い求めるまぶしくて明るい太陽
私はそんな太陽をおいかける向日葵なの。
ねぇ、そんな太陽を独り占めにしたいから
私は太陽に雲をかけた
血の色をした雲だった。
奇麗だなって思った。
私にはそれしかできないの。
ああ、妄想、死相
だからね、私の最後の理想
この手であなたを殺したい。
ああ、なんて、滑稽な日記でしょう。
誰がこんなのを読むのかしら。
なんて陳腐な日記でしょう
誰かこの日記を焼き捨てて!!
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