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 芝生に残された二人。  「きれいな夕焼けだ。美景さんも、綺麗だし」  「稜弥くんも、きれいよ」と、美景がおどけた。  「うん、自分でも歯が浮くような気がした。素で。照れくさいな」  二人は笑いあい、手をつないだ。  「これからも、美景って呼んでね」  「いいのかな?」これは声にならなかった。  稜弥も目を閉じ、美景の腰にそっと手を回した。 (おわり)
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