青空
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では初子の命は。そう聞きたかった。消滅した広島にいた人たちは。見上げたFさんは茹でた蟹のように赤い顔で口を真一文字にして青い空を見つめていた。それを見た僕は、同じように青い空をみつめて押し黙る以外に為す術もなかった。静かにFさんは僕を起こし、無言で肩を強く叩くと去っていった。何を憎めばいいのか。アメリカか、国か、軍か、自分か……僕は青空を憎むことにした。 その夜、広島の空は一晩中赤かった。
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