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あれから私は、レイナ達にはぶられている。
まぁ、奏斗は私が好きみたいで、まだそばにいるし……すぐ元に戻れるはずだ。
怖いものは何もない。大丈夫、大丈夫。
遠くから、恭平が心配そうに見てる。こっち見んなよ。背後霊かよ。
「ねぇ奏斗、今日どこか行かない?」
「あー、そうだな、まあ……考えとく」
なんか、ノリ悪くない? 奏斗ってば。なんなの。
「絶対だよ?」
「んー」
なんか、心ここにあらずって感じ?
私は首をかしげながら、スマホを開いた。
すると、ニュースサイトが更新されたらしく、通知が来た。
「え……」
(レイナが読者モデルに決定したの……? いつの間に選考通過してたわけ、私、聞いてない!)
なんで私に言わないわけ? ありえないんだけど。
イライラしながらスマホを見ていく。なんとなく、レイナのインスタを見る。
そこには、笑顔で笑うレイナと、親友として並ぶ華憐がいた。私の写ってる写真は、全部消えていた。
(はぁ!?)
これって、あんまりじゃない?
そして、ソワソワする奏斗。
「なあ、姫奈」
「? 何、奏斗」
「……オレら別れねぇ?」
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