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「ありえないんだけど、姫奈って純也に告白されたんだって? 華憐的に、マジむかつくんだけど」
「たしかに、調子のってんじゃない? やだよねーブスなくせに」
鉢合わせかけた女子トイレで、聞いてしまったレイナと華憐の会話。
私は聞かなかったふりをしようとした。
大丈夫、今だけ今だけ。華憐の、感情が高ぶってるだけだって。
自分で自分に言い聞かせる。そして、女子トイレを後にする。
「大丈夫に決まってるし」
独り言を言いながら、教室に戻る。
奏斗がいたので、適当にだべった。
ほら、いつも通りじゃん?
いつだって、私の周りも、私もキラキラしてんの。
恭平とかみたいなのとは、違うの。
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