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「ごちそーさん」
皿を片付けることもなく、そのままソファに寝転んでしまった。
「ちょっと、片づけてよ、兄さん」
「やだね」
「もう」
男はそのまま寝てしまった。
蘇芳はトースターからトーストを取り出しバターと蜂蜜を塗った。
「はい、食べて」
トーストは私の口へと運ばれた。これでいいのだろうか。少し口を開けて、トーストを食べる。甘くておいしい。
私に食べさせたトーストはさらに置き、もう一枚のトーストを同じように塗りたくり、そのまま食べた。それを交互にやっていたが、面倒ではないんだろうか。しかし蘇芳は、私に食べさせるとき、少し笑っていた。
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