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０．人形の入れ替わり
暗い部屋に液晶画面の光。画面の中には先日録画した動画が流れている。裸の少女を男性が嬲り殺している状況。 あの少女には飽きた。 だから兄に殺させた。 もちろん、兄はそれが仕事だから、引き受けてくれた。 少女をどこにやったかというと、バラバラにしてごみ袋の中にある。 そのごみ袋は地下にしまってある。 それに、先ほどそれを焼いてきたので異臭がすることもないだろう。 今度また新しい人形を探しに行かなければならない。 学校の帰り道にでも拾ってこようかな。
＊
「??君は部活入っているの？」
すぐにでも帰りたいのに、クラスの女子に捕まってしまった。
「入ってないよ」
なるべく傷つけないようにと思って笑顔で答えた。
「そうなんだ！ 実は助っ人を探してて」
「ごめん、今日は無理。またの機会にね」
「あ」
急いで昇降口へと向かう。
さっさと次の人形を探さないと。
俺の精神が不安定だ。
また病院へ行く羽目になるのはもうこりごりだ。
帰り道を辿る内にふと目に留まった少女に目を取られ、足を止めた。
「きれい……」
透き通った白い肌に、虚ろな青い瞳。
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