由寿貴2。

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見てくれないかなぁ~って思ってた。でも臣君は、見てくれなかった。 ちょっと呆然とした後に、息苦しくなったから、担任に断りを入れたら、担任は保健医を連れて来てくれた。それから保健医が寮まで送ってくれて、寮の出入口から自分の部屋まで1人。 「俺に笑いかけてる由寿を見て……堪らなくなったんだ」 「ー?」 「俺の部屋に閉じ込めて」 オレ、引きこもりだからそれくらい平気。ほぼほぼ体調悪くて、になるんだけどね。 「ーーーっ」 臣君が不意に口を押さえる。なにを言おうとして、言えないのか? 「ーーなぁに?」 「……いや……俺の思考がちょっと……」 歯切れ悪い臣君、久々だ。 「オレの部屋は、ここになるんだよね?」 「ーーああ」 「臣君も、ここにいるんだよね?帰って来るんだよね?」 「ーそう」 「駄目な所あったら、直せたら直す」 最大のめんどくさがりは、完全には直せないだろうけど。 「違う。俺に問題があってーー」 完璧に近い臣君に問題ってなんだろ?勉強はテストでは常に首位を保ってて身体能力も小さい時から同級生たちとは違って飛び抜けてたように思う。 性格は、優しい。オレがいつもこんなんだから気遣ってくれる。
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