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3私達が笑いを求めるわけ あなたは私のヒーロー
「ひな、俺たちの、今月の笑いのテーマどうする?」
「そんなん、その月に一番面白かったのって、いっつもノリで決めてるじゃん。
それより、かーなーたーさーん?私の飴食べたでしょ!?」
私は、お兄ちゃんの首に腕を回して言う。
「その姿はさながら、いじめっ子が相手を脅す時のようだ。」とお兄ちゃんが思っていたことは私はつゆ知らず。つゆ・・・
「おい、口に出てんぞ。口に」
私は、首に回した腕に力を込めた。
「まぁまぁ、落ち着いて、ひな。飴の一個や二個、十個や一袋くらいいいじゃないか。」
お兄ちゃんは、眉を下げて私を見下げる。
でも、きっとこいつは反省していない。
「いや、一袋は絶対だめだよねっ!?じゃあ、お兄ちゃんのカードゲーム、箱ごと売ってやろうか?」
私は、不敵に笑った。
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