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「うるさい! 俺達を開放しろ!」
隣のおじさんが叫んだ。それに共鳴するように大勢が野次を飛ばした。
その瞬間だった。
電流の電光石火がおじさんを直撃した。おじさんのスーツが裂けて上半身から変な匂いがした。そしてそのまま倒れた。
一瞬、静まり返ったと思ったら叫び声がした。野次を飛ばした人達が揃って倒れ込んだ。
「警告したはずですよ。その人達は失格です」
おじさんの体はその瞬間、消えて無くなった。
「死体はすぐに回収します」
死体と言われてぞっとした。おじさん達が死んでしまったのか確認はしていなかったが、見開いた目からは生気を感じなかった。
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