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あとがき。
数年後。
私はアイドルとして大成功を納めている。私の親友達もそれぞれプロとして、大成していった。お互いに忙しいがそれでもオフには必ず帰国してくれる人。
「ごめんねぇ。待った?」
「茜に待たされるのは小学生から変わらないな。」
「ちょっとぉ、それ酷くない?」
私は笑いながら彼の腕に絡み付く。
「でも間に合ったからいいかな?」
「何が?」
私が聞くのと同時に会場の電気が消えた。
「えっ?」私と彼にスポットがあたる。
「茜。俺は今シーズンから日本に帰る。」
「そうなの?私知らないんだけど。」
「言ってないからな笑。茜、アイドルの仕事は大変だと思うけど…。」
「あんたがいてくれるから頑張れるよ。」
「じゃあ、これからもずっと俺のそばで笑っていてください。」
「えっ、これって…。」私の前に差し出された指輪ケース。開くと一際輝くエンゲージリング。
「俺と結婚してください。」
「私…。私?私なんにもできないよぉ。」涙で前が見えない。
「茜の笑顔が俺の生き甲斐だよ。ずっとそばで笑っていてください。」
「はい、私…。哲也くんのお嫁さんになります。」
と同時に、私の新曲「花嫁に幸せを」あやめ、裕、陽葵の演奏が包み込んだ。
私の選んだ道は間違ってなかったんだよね。ありがとう。
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