13章 疑惑の波紋

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・ 愛してるも好きも… 数えきれないくらい俺は言っている。 だいたい、晶さんてほんとたまにしか好きって言ってくれないし、その半分は俺の催促で言わせてるわけで。 残りの半分は晶さんがセックスで俺を早く射かせようという意地悪目的の為の“好き”の連呼── 普通に好きって言ってくれたのは数えるしかない。。。 「愛されてないな~俺…」 はあっと溜め息が盛れた。 本日のドラマ撮影終了後、俺は事務所に足を向けた。 舞花は当然のように後から着いてくる── 楠木さんが最近、新人の担当に付いたらしく送り迎えのない状況が続いていた。 俺と舞花と新人… 一人で三人は大変だな? 髭のチンピラは経費削減の為にマネージャーをあまり雇わない。 舞花が少し仕事に慣れてきた頃を見計らい、空いた時間を使いながら楠木さんは新人の仕事をこなしている。 ご苦労なこった…… 労いながら人気のない局の裏口までくると俺は後ろを振り返った。
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