僕はあなたを見つめ、あなたは僕を覗く

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四六時中それこそ365日とは言わないけど、歳を重ねると涙腺が緩むって言うしその影響かな。 ちなみに僕は世界的に有名なアニメ作品のある作品が昔から好きでね。 なんだろ、あんなに自分の夢を持って自分の道をひたすらに走る姿って傍から見てもカッコいいって思えるんだよね。 レンタルで借りて二人で見た時僕あまりにも号泣しすぎちゃってあなたどん引きした後に大笑いしてたのを思い出すよ。 『感動するけど君泣きすぎ!』 って笑われたっけな。 「・・・覚悟、してたけど、やっぱり、さ」 そんな声で語らなくてもいいんだよ。 そんな顔で覗かなくてもいいんだよ。 僕はいつまでも君の話を聞きたいよ。 でも僕は最初から気付かないふりをしてたけど。 いつでも離れられちゃうんだよね。 これはあなたのためじゃなくて僕の我儘なんだ。 あなたに会えるためのこの白い空間。 もうあなたに会えなくなるって思うと、何も出ないけど不安で不安でしょうがない。 でも、いつまでもあなたにそんな顔をしてほしくもないな。 事故に遭った僕...そりゃ僕から見てても酷い姿だと思うよ。 酸素マスク付けて、点滴して、心電図つけてさ。 前よりもっと痩せちゃった寝たきりの僕の姿。 肌は白いままだけどね。 せめて、何か伝えられないかなと喋ってみようとはするんだけど。     
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