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「その話は、悪いんだけど終わってからでもいいかな。ちょっと、限界だ」
軽く腰を揺すられて、頼子は甘い悲鳴を上げてうなずいた。
「私も、弘毅さんをきちんと受け止めてからにしたいです」
「それじゃあ」
「はい」
淫らで幸福な旋律を刻む弘毅にあわせて、頼子は細く高い嬌声を響かせる。その意識からは、依頼のことなどすっかり失われていた。
「ああっ、弘毅さん……っ、あっ、ああ」
体の内側も外側も、意識も視界もなにもかもを弘毅に支配されて、頼子は全身で弘毅を求めた。けなげな媚態にあおられた弘毅は、思いの丈を頼子にぶつける。
「はっ、頼子ちゃん」
「んぁあっ、はっ、ああ、弘毅さん、ああっ……あぁ」
互いの肌に夢中になっているふたりを、壁に貼られた美少女がほほえましく見守っていた。
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