月と太陽

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「だから、その、何が言いたかったかっていうと、もっと自信持っていいんじゃねぇの、ってこと!」 「でも、僕には昼の太陽みたいには照らせないよ?」 「それは夜は照らさなくていいの。一日中あんなだったら嫌だろ。夜の優しい明かりも必要なんだよ」 「そうかもしれないけど」 「もう、あんまり言うと口説いてるみたいになるからさ」 「なんだよそれ」 今度は僕がぶっと吹き出す。 「なんか俺、那月のことすげー好きなやつみたいじゃん」 「それはちょっとやだ」 「なんで!?」 「でも、ありがとう。嬉しかった」 「うん。それでよし!」 にっと大きく笑う。 やりきった満足げな顔だ。
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