「傲慢」

2/2
前へ
/135ページ
次へ
 「悲しみ」からも「苦しみ」からも解放されたラクアンピース。  その国には「悲しみ」も「苦しみ」も受け付けない、ならず者の集団が存在しました。  「傲慢」というならず者達は、せっかく手に入れた人間達の安住の地に飽き足らず、「悲しみ」と「苦しみ」に挑む無謀で愚かな悪党共。  彼らが「悲しみ」と「苦しみ」と戦うせいで、ラクアンピースにも「悲しみ」と「苦しみ」が迷い込むようになりました。  簡単に街一つ崩壊させる「悲しみ」と「苦しみ」が侵入するのは、とうの張本人(ちょうほんにん)である「傲慢」でも困りものだったようで、それを退治する者が必要でした。  それが悪党を絵に書いたような男、R・ブッチャー。  今日もどこかで人々を困らせ、「悲しみ」や「苦しみ」と対峙しているでしょう。  
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加