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第3部 真実
あれから何時間経っただろう。もう、結構寝た気がする。朝だしな。
学校へ行く支度をしながら、校内用のテレビを見る。
[次のニュースです。昨夜発表された、政府の意向について、問題視する意見が多数挙がって来ています。意向内容は以下の通りです。
・センターにいる生徒には、色々な試験
をしていただきます。
・試験の内容は随時変わりますが、
変わらない点が1つ、能力のない者に
は、それなりの罰を与えます。
無論、排除するので、死ぬ可能性も
考慮していただけると幸いです。
・1回目の試験は、2週間後です。試験内
容は追い追い報告します。
是非、頑張ってください。
どうでしょうか。確かに、死人などの無視できない言葉がいくつか…ただ、曖昧ですよね?池田さん?]
[そうですね…………]
なんだこれは。ハッタリか…アホらし。
教室では、この話で持ちきりみたいだった。
「あのニュース、ヤバくない?」
「排除だのなんだのってやつだよね。確かにおかしいよね。あれが本当なら、大変だなぁ。」
「変だとは思ってたんだよね。落第者を出さないし、食事も家もお金を払わないで済んでる。」
どうやら、本当か嘘かまだ分からないみたいだ。
どちらにしても、面倒なことに変わりはない。最悪だ…
「浮かない顔ね。スクールカースト最下位の荒井君。」
見るとそこには、、、
「えと、名前なんだっけ。というか、隣の席だったのか。」
「芦土です。ずっと席はここですよ!まぁ、入学式以来今日、初めて、教室に来るあなたに知っていてってのは無理な話ね。」
そうか、16日ぶりなのか。
「そういうあんたも、スクールカースト下の方だろ。見たところ、友達がいないようだしな。」
「悪いけど、友達ならいるわ。」
「そうか。良かったな。それよりも、1つ聞きたいことがある。」
「良いわよ。」
「あんた、政府の話はどう思う。」
「あんたあんたって、芦土よ。
そうね、フィフティフィフティってとこかしら。」
そうだな、僕らは快楽を貪り、湯水のごとくお金を垂れ流してるのと同じことが出来てたんだ。何かあるとは思っていたが、何か面倒なことが起きるのかもな…
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