第3部 真実

1/3
前へ
/7ページ
次へ

第3部 真実

あれから何時間経っただろう。もう、結構寝た気がする。朝だしな。 学校へ行く支度をしながら、校内用のテレビを見る。 [次のニュースです。昨夜発表された、政府の意向について、問題視する意見が多数挙がって来ています。意向内容は以下の通りです。 ・センターにいる生徒には、色々な試験 をしていただきます。 ・試験の内容は随時変わりますが、 変わらない点が1つ、能力のない者に は、それなりの罰を与えます。 無論、排除するので、死ぬ可能性も 考慮していただけると幸いです。 ・1回目の試験は、2週間後です。試験内 容は追い追い報告します。 是非、頑張ってください。 どうでしょうか。確かに、死人などの無視できない言葉がいくつか…ただ、曖昧ですよね?池田さん?] [そうですね…………] なんだこれは。ハッタリか…アホらし。 教室では、この話で持ちきりみたいだった。 「あのニュース、ヤバくない?」 「排除だのなんだのってやつだよね。確かにおかしいよね。あれが本当なら、大変だなぁ。」 「変だとは思ってたんだよね。落第者を出さないし、食事も家もお金を払わないで済んでる。」 どうやら、本当か嘘かまだ分からないみたいだ。 どちらにしても、面倒なことに変わりはない。最悪だ… 「浮かない顔ね。スクールカースト最下位の荒井君。」 見るとそこには、、、 「えと、名前なんだっけ。というか、隣の席だったのか。」 「芦土です。ずっと席はここですよ!まぁ、入学式以来今日、初めて、教室に来るあなたに知っていてってのは無理な話ね。」 そうか、16日ぶりなのか。 「そういうあんたも、スクールカースト下の方だろ。見たところ、友達がいないようだしな。」 「悪いけど、友達ならいるわ。」 「そうか。良かったな。それよりも、1つ聞きたいことがある。」 「良いわよ。」 「あんた、政府の話はどう思う。」 「あんたあんたって、芦土よ。 そうね、フィフティフィフティってとこかしら。」 そうだな、僕らは快楽を貪り、湯水のごとくお金を垂れ流してるのと同じことが出来てたんだ。何かあるとは思っていたが、何か面倒なことが起きるのかもな…
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加