第3部 真実

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僕は2週間を有意義に過ごした。寝たり、授業サボって寝たり、屋上で寝たり… そして、予告のあった日となった。 僕はいつも通りに学校をサボって寝ようと思っていた。 現実は、それを許してくれなかったみたいだ。 授業時間の17%を過ぎた頃、ドアの外から騒音が入り込み、僕の瞼をこじ開けた。 芦土が、血相を変えてドアを殴っていた。 また、眠いから寝るという言葉は通じないようだった。 彼女によると試験内容が発表されたみたいだ。 第一回 [春の体育大会 8種フェスタ] 《日時》 2031年 5月 8日 土曜日 《場所》 ナショナルの第1グラウンド 《種目と順番》 ① 100メートル走 ② 綱引き ③ 障害物競走 ④ 棒倒し ⑤ 借り物競走 ⑥ 30人31脚 ⑦ 騎馬戦 ⑧ クラス対抗リレー 《評価基準》 この試験は、身体能力は測るものである。個人種目での上位50位以内には、1位から順に50点から1点が与えられる。団体戦では勝ったクラス全員に25点が与えられる。 《備考》 この、全4回の試験で、個人点が総合の最下位から30人、また、クラスの総合点が最下位だったクラスは天罰が下る。 日本政府 theos 紙にはこう書いてあった。 僕の顔には多分、言い表せないほど気持ち悪く笑みが浮かんでいるはずだ。
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