赤い関西女

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 怖いもの見たさだったかもしれない。あるいは、何を考えているか分からない神秘的な雰囲気に惹かれたのかもしれない。晴子は海月から目が離せなかった。一緒に帰ろうと誘っても「今日は悪いけど」とよく逃げられた。  なぜ友達の誘いを断るのか。普通は気が乗らなくても、誘われたら一緒に帰るものなのに。悲しさといら立ちを感じた。ただ、しつこいと嫌われるのは薄々感じていたので、程よい距離を保つことにした。  
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