ナツヤスミ・ノ・ヲワリ。アル・ヨル・二…

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8月〇日  きのう、わたしがざしきでママとねていると  「エイイチくん」が、やってきました  まいにち、あつくてあつくて。へやではねられない  パパはじぶんのへやでねるけれど  わたしとママは、ずっとざしきでねています。そっちのほうが、ちょっとましだから  そうしたら  まよなかに、てんじょうのいたが  カタリとはずれました  そのおとで目がさめて  ざしきはくらくて。まめでんきゅうがついているだけ。なのになんだか、とてもよく見えます  てんじょうのいたがはずれるなんて、しりませんでした  はずれたところは、ぽっかり、あなみたいで  そこから「エイイチくん」が、のぞいていました  くらいけれどパジャマをきていて。  「エイイチくん」だというのは、はっきりわかる  かおはよく見えないのにな。ふしぎだな  「エイイチくん」は、わたしのあそびともだちで  小がっこうに入ってからは、あまりあそばなくなった。けれどなかよしです  でも、こんなよなかに、てんじょうからのぞくなんて  びっくりしました  「エイイチくん」は、あなから〇〇〇(判読不能)みたいにおりてくると  ざしきのなかを  びゅんびゅん  走りはじめました  あんまりはやくて、よく見えない  わたしは、ママがおきないか。「エイイチくん」がそのへんのものにぶつかって、こわさないか、しんぱいしました  いくらなかよしのともだちでも  いきなりよなかにやってきて  てんじょうから入ってきて  わたしのいえのなかを走りまわるなんて、ヒジョーシキだとおもいます 「エイイチくん」「エイイチくん」「エイイチくん」  わたしはなんども、ちいさなこえでよんだけれど  「エイイチくん」は、わたしのほうを見ない  どこも見ていないようなカンジでした
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