第三章

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「私の机は? 誰か知らないの! 」 登校して、教室に入った瞬間に勝也咲の怒号が聞こえた。教室の中はちょっとしたパニックになっており勝也咲の取り巻きがオロオロとしていて、勝也咲の機嫌を取りながら必死で机を探していた。 僕は笑いを堪えるのに必死だった。こんな取り乱している勝也咲は見たことが無い。 よく見ると勝也咲は一枚の紙を手に持っていた。その紙はぐしゃぐしゃに丸められている事から僕が昨日下駄箱に入れた物と思われる。 その光景を見ているだけで僕は満足だった。勝也咲はまさか自分がそんな事をされると思っていなかったのか本当に焦っている。手紙の効果もあった様だ。
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