告白

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いつの間にか薄暗くなった教室に予鈴(よれい)の チャイムが鳴っていた。 「それで君は、この予言めいた日記が来るように なってから、急にある人に好意を持ったり 逆に嫌いになったりしたわけだ」 「そうよ。 なんでそんな感情がわくのか私にも解らないけど」 僕は彼女の横顔を覗き見考える。 彼女はまだ全てを話してないだろう。 そもそも全てを打ち明けれる相手など、 この世にはいないのだ。 両親でさえ喋れない事はある。 だがここでそれを見逃せば命取りになる。 僕は額に中指をあてて考え出した。 少し前に流行ったドラマの探偵がしていた仕草だが 、これがやって見ると思った以上に集中力が 高まるのだ。 「その仕草・・・ 」 「えっ何?」 「うんうん、なんでもない。 気にしないで考えて」 僕は意識を額の中心に集め、 ロジックを組み立てていく。 そして導き出した答を告げた。 「ではこれまでの要点をまとめる。 1つ目に予言メールが来るようになったのは、 二週間前から。 2つ目にその予言はそのバラバラで、 意図した未来を送ってもらったりは出来ない。 例えばテストの内容が知りたいと思っても、 その内容が届いたりはしない 3つ目に、このメールが届く様になってから、 人にかんする感情、好き嫌いが変わった。 4つ目に、予言によれば君は明日死ぬ」 彼女は深刻な表情でコクリと(うなづ)いた。 「君は気づいてないのか本能的に考えないのかは 解らないけど、僕の考えを言う」 「うん」 「ここから導きだされるのは、 これはただの未来予知メールでない可能性がある」 「でも予知は全て当たってるよ」 「うん予知なのには間違いないけど。 君はこの宛先不明のメールサイトを開いて、 アカウントを取ってから、 この予知メールが届く様になったんだよね。 そのメールを開いた時に携帯が変になって、 文字が揺れだし携帯がブリーズし動かなくなった。 そしてあくる日携帯は普通に動くようになり、 それから変なメールが届くようになった。 予知メールが」 「うん、間違いないわ」 「このメールは予知と言うよりは未来の君が書いた日記なんじゃないかな。 つまり君は未来をリセットしている。 いやその可能性があると言う事」 「リセット? どう言うこと?」 「君はずっと携帯に日記をつけるって 言ってたよね」 「うん」 「君は時間を巻き戻っているとは考えられない」
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