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食事をしていると、母が王子に質問をすると王子は眉を下げ、悩みながら答える。
「ねぇ、神楽くんは、食べ物で何が好きなの?」
「うーん。甘い卵焼きかなぁ!」
「へぇー、わたし、美味しい卵焼き作れるように頑張るわね!」
王子は、母に気を使ってニコリと笑顔を向け。
「はいっ、楽しみにしています!」
仲良よ過ぎるふたりに、王子のお父さんが少しヤキモチを妬き。
「あのさぁ、キミはボクの奥さんになるんだよ!まずは、ボクの好きな物からじゃないの?」
「オヤジ、ヤキモチやくなよなぁー、みっともねぇーからぁ!」
「ふふっ、わかってるわよ!タケルさんの好きな物だって、ちゃんと作るわ」
笑顔が溢れ、とても楽しそうだ。
まるで、本当の家族になったような雰囲気に、私の胸に冷たい風が吹き抜ける。
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