2人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
隣は兄の神楽の部屋。
母が仕事を、始めると親がいない事を利用して、女を家に連れて来るようになり。
「・・・始まったぁ・・・」
しかも、毎日違う女。
最近は神楽が、わざと聞かせているんじゃないかと、思うぐらい。
聞きたくもない声を聞かされて、手で耳をふさぎ聞こえなくなるまで、耐える日々。
しだいに、隣の部屋から声が聞こえなくなると、ホッと肩を下ろす。
そして、私は1階のリビングに行こうと、部屋の扉を開け廊下へ出ると、上半身裸で自分の部屋に入ろうとしていた神楽と遭遇した。
しかし、一緒に暮らし始めて半年、神楽とは、ろくに話したことがない。
それもこれも。
神楽は、私の顔を見るなり舌打ちをした後、苦々しい表現をして自分の部屋に入って行く。
見ての通り・・・。
最初のコメントを投稿しよう!