ぬくもりのなかで

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「あぁ、ドライでイってしまうなんて。欲張りな淫乱ネコにはきちんとしつけをしなきゃだけど。もう、ちょっと無理っ!」  1度果ててしまっていた俺の竿はまた芯を持ち、プルプルと震えながら先から透明な液を垂らしている。  けれど俺の快感が最高潮に達した時、飛び出し先生の腹を汚すはずだった白い液体は見えなかった。つまり、空イきしたってことだ。  出なくなるまでヤりっぱなしで、最終的にそうなったことはある。だが、今はまだ2回目。こんなのは初めてだ。  起き上がった先生は俺以上に荒い呼吸を繰り返しながら、荒ぶる熱の塊を窮屈な世界から解放する。  大きな山を作っていたズボンとパンツはベッドの下、俺のドロドロなパンツの上に。スローモーションのように目で追っていると、足が持ち上げられた。  そんなに高くは上がらなかったものの、腹と背中の痛みで「うっ」とうめき声を漏らしてしまう。いちいち痛くて、本当に嫌になる。  心配してくれるかと思いきや先生、手を止めることも目を向けてくれることもない。何かに取り憑かれたような、余裕のない目をしている。  そのままグイッと力強く引き寄せられ、俺の足の間に体を入れ込んできた先生が覆いかぶさってくる。  目が合ってすぐ、唇が重なる。乱暴に舌を甘噛みされ少しだけ切れて血が出た。その血も、舌と一緒に強く吸われ頭がクラクラする。 「あっ……熱い、んっ……先生の、はぁっ、ビクビクして……し、しないんじゃ、なかったのかよ?」 「もう黙れっ!」
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