320人が本棚に入れています
本棚に追加
/811ページ
もう片方の腕で腰を抱きガッチリホールド、さらに舌を入れて絡ませてみる。するとすぐに治まって、ピクッピクッと肩を震わせながら甘い声を漏らす。
「っ、はぁ…………にが。タバコなんて苦くて不味いだけじゃん」
「まぁ、美味くはないわな。でも吸わないでいるとこう、ソワソワするっていうか口寂しいっていうか。我慢してたらいつの間にかタバコに火をつけてんだよねぇ」
「だめな大人。口寂しいなら、お……お、俺に、しろよ」
「はい?」
「だっ、だからぁ!口寂しくなったらタバコじゃなくて、俺にキ、キスすればいいじゃんかってこと!それで禁煙でき……あぁぁぁぁでも、時と場所は選べ――んんっ!」
さて。シオンは俺に本気で禁煙してほしいのか。ただキスをしてほしいのか。それとも、早く夜になってほしいのか。
俺を煽るのがとても得意らしいシオンの口を塞いだ。というか食った。シオンの手からタバコの袋を奪い捨てて、貪り食う。
息継ぎもさせてやれないくらい夢中になって、「あぁそうだ」と決めた。
気持ち良すぎて腰がたたなくなった、崩れ落ちるシオンを抱き上げる。なおもキスを重ねながら、風呂場に直行。
最初のコメントを投稿しよう!