ライガー王

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 もう片方の腕で腰を抱きガッチリホールド、さらに舌を入れて絡ませてみる。するとすぐに治まって、ピクッピクッと肩を震わせながら甘い声を漏らす。 「っ、はぁ…………にが。タバコなんて苦くて不味いだけじゃん」 「まぁ、美味くはないわな。でも吸わないでいるとこう、ソワソワするっていうか口寂しいっていうか。我慢してたらいつの間にかタバコに火をつけてんだよねぇ」 「だめな大人。口寂しいなら、お……お、俺に、しろよ」 「はい?」 「だっ、だからぁ!口寂しくなったらタバコじゃなくて、俺にキ、キスすればいいじゃんかってこと!それで禁煙でき……あぁぁぁぁでも、時と場所は選べ――んんっ!」  さて。シオンは俺に本気で禁煙してほしいのか。ただキスをしてほしいのか。それとも、早く夜になってほしいのか。  俺を煽るのがとても得意らしいシオンの口を塞いだ。というか食った。シオンの手からタバコの袋を奪い捨てて、貪り食う。  息継ぎもさせてやれないくらい夢中になって、「あぁそうだ」と決めた。  気持ち良すぎて腰がたたなくなった、崩れ落ちるシオンを抱き上げる。なおもキスを重ねながら、風呂場に直行。
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