初夜

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「なぁ悠一、俺の匂いどう?」 「お前が感じている以上にヤバい。というかシオン、メスじゃないよね?」 「なにそれ、卑怯。俺の股間についてるモノ見てよくそんなアホらしいことが言えるな?」 「いや、だってこれ……この濡れ方はオスじゃあ有り得ないというか。もしかして今までも?なんて愚問か。そうか、俺だから、こんなになってしまうんだな。嬉しいよ」 「あぁ、そんなことはどうでもいいから。だから早く来いよ。ローションなんかいらねぇ。ゴムなんかつけやがったら――んっ」 「はいはい、もうわかったから。ねぇシオン、緊張してる?」  シンと静まり返る部屋の中。少しでも動くと聞こえる布が擦れる音がやけに大きく聞こえて。何度もキスを交わしつつ俺の胸をまさぐる大きな手の平が熱い。  その手が下に伸び、さっき風呂場で準備して柔らかくなったナカを確認する。  指を1本入れられただけでも気持ち良くて、声が震えた。指が3本に増えてナカをグチョグチョとかき回す、その音が俺の体から発せられているのが信じられない。  信じられないといった様子で悠一が、俺の広げられている穴を見つめる。ビショビショなんだろ、女みたいに。  女みたいにナカから透明な液が染み出して、悠一の手を濡らす。指を引き抜いた悠一は嬉しそうに笑みを浮かべながら、俺に見せつけるように手を舐める。  舐める舌先がいやらしく糸を引いた。そんなもん、不味いだろ。だが悠一にとっては俺の全てが愛しいようで、美味しそうに舐めて喉を鳴らす。 「これで緊張しねぇはずないだろ。あんたは、緊張してねぇのかよ?はぁ、なんで?」
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