初夜

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「あぁ、すっごい締まるよシオン。ナカも熱くて、はぁっ、俺のが溶けてしまいそう。ねぇ、しがみついていないで顔を見せて?可愛くてエロい、シオンの顔を」 「んっ、悠一……あっ!?ま、またおっきく、んあっ!や、そんな、らめっ、おかしく……なるぅっ!」  腰をつかんで、持ち上げては振り下ろす。パチュンッ!振り下ろされると目の前を星が飛ぶ。何度も何度も、また大きくなった竿が腹のナカをゴリゴリする。  耳元でささやかれるのも、それだけで腰が跳ねてしまう。跳ねた腰は勝手に動き始め、悠一をさらに喜ばせた。  悠一、もう辛そうな顔をしていない。嬉しそうに、目が合うと笑みを浮かべて。それが俺も嬉しくて、つられて笑う。  顔を上げて俺からキスをし、横では2本の尻尾が絡み合って太い1本に。口の中はグチャグチャ、もう何がどうなっているのかもわからない。  それくらいに何もかもが気持ち良くて、果てた。果てて腹が白く汚れてもよくわからないくらいにズンズン突き上げられる。  快楽が、さらに強い快楽で覆い隠された。自分が果てたのは自覚がないくせに、悠一が果てたのはしっかり感じて。喜びに震える。  それでも悠一はやめない。あと1回だとか、そんなことはもうどうでもいい。 「シオンっ、くっ……はぁ、はぁ、ユキ……好きだよ、愛してる……っ」 「はぁんっ!あっあっ、悠一っあう、んんっ……大好き……大好き、悠一、ふぁ、あっ!あんっ」  喘ぎ声と、お互いの名前と、愛だけを言葉に交わす。俺は悠一だけを、悠一は俺だけを一身に感じて、求め続ける。  何度も何度も、俺達は体位を変えながら愛を深めていった。
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