名は体を表す

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 少し前に俺がSMプレイっぽいことをしてみたいって言ってやったこともある。けどあんなのは、拘束して目隠ししたくらいじゃあ、ただの遊び。  これはレイプ。俺は愛する悠一に、犯される。 「変態。こんな場所で、俺に無理矢理犯されているっていうのにこんなに腫らせて。こっちももうドロドロなんてな。さすがだなぁ、ネコヒメ様っ!」 「んっ……んっ、んんんんんんんんーーーーっ!!」  嘘だ。体全体が性感帯になったみたいに敏感になって、触れられるたびにいちいち気持ち良くなって震えていた。まさか、俺の穴が、この悠一を受け入れようと濡れるなんて。  十分バキバキに高ぶった竿に俺の液を塗り付け、悠一は俺の乳首を引っかきながらうつぶせにさせた。  なぁ悠一。あんたは今、何を考えているんだよ?それ以上はあんた、後悔するぜ?やめろよ、やめてくれよ。  聞こえない。俺の声は悠一の手に拒まれて、俺の心は悠一の心には届かない。ライガーの瞳に、涙を流し震える俺の姿は映らない。  もう、だめなのか?  腰を高く持ち上げ、声が外にまで聞こえないようにまた手で口を塞いで。そして一気に、奥の奥までバチュンッ!と突き上げた。  全身を駆け巡る、雷に打たれたような鋭い痛みと、直後に追いかける快楽。それから、ただひたすらの恐怖。
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