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怖い。こんなの、悠一じゃない。俺が知っている悠一は隠れヘタレのオッサンで、でも俺のことになったら超格好良くなる大好きな人なんだ。
とてもこんな、俺の絶叫を手で受け止めても何も言わずにガンガン腰を振るような野蛮さは持ち合わせていない。全くの別人。
太ももを、ツウと生温かいものが垂れている感じがする。そりゃあそうだ。ほぼ毎日シているとはいえ、ナカに一切触れることなくフル勃起の竿を一気に突っ込まれたんだからな。
なんで?どうして、何も言ってくれないんだよ?俺、泣いてるのに。
痛くて、胸が苦しくて。悲しくて悲しくて涙がボロボロあふれては流れ落ちて、悠一の手を濡らす。
こんなはずじゃなかったんだ。直也のことは俺にも譲れないものがあるし、もっとよく話をしてお互いの思いを受け入れようと思っていたのに。
悠一の嫉妬深さはよく知っているから。知っている、はずだった。
だから俺も、悠一に嫉妬する時の話をしようと思っていたんだ。この前具合が悪いってやってきた女子、あの子たぶん悠一に気があるんだって。
俺、カーテン越しにベッドで見てたもん。本当は大して具合が悪くなくて、それを見抜いた悠一が戻らせようとしているのに腕をつかんでおしゃべりしてんの。
1年生のピチピチの女の子だから悠一も無理に振りほどけなくて、目を合わせないように頑張ってんの。
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