理想像

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町に野良モンスターの群れがやってきた。 当然町は混乱、国の騎士団は戦闘に入るため野良モンスターの群れに突撃していった。 俺はその時母親の買い物のお使いを頼まれていた時だった。 混乱に飲み込まれた町の逃げ出していく人々に巻き込まれないように細い裏道に入った。 その時群れからはぐれたのか、はたまた戦闘から離脱したのか小さい野良モンスターの1体に出会った。 それは俺にはない小さい角を持ちながらもまるで絵本で見たようなタマシイのようなふわふわと浮かぶモンスターだったのを覚えている。 当然俺は驚いて来た道を戻って逃げようとするが、何せ裏道で細道だ。 小さいゴミとかで足がもつれてしまって転んでしまった。 足を捻ったせいで立ちあがる事もできなかった俺は、殺されるんだ痛いのは嫌だとただただモンスターの方を見ながら怯えることしかできなかった。 モンスターが近づいて来た時思わず目を瞑ったが何かされるような気配がなかった。 心の中で「助けて」を繰り返す事しかできなかった俺だったが恐る恐る目を開けてみると、捻った足元で浮いており角を刺さないように丸い部分で撫でているのが見えた。 捻った足の痛みが徐々に和らいで行くが分かった。     
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