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死ぬほど愛してる2
「んっ…。」
俺はゆっくり目を開ける。そこに映ったのは灰色の壁。コンクリート丸出しでまるでどこかの廃病院のような…。
「ここ何処だ!」
俺は勢い良く起き上がろうとするもそれは叶わなかった。押さえつけられる身体。思わずうめいてしまうほど痛かった。頭上を見ると俺の両腕の手首は簡易ベッドに固定されていて。視線を下げると左足が鎖に繋がっていた。先程の衝撃で起き上がれない俺はこの状況に軽く混乱する。
「あぁ、学校…。」
今日は学校に行こうとしていつもの商店街を通ってたら身体が何かに当たって…。それ以降に記憶がない。
「これって…もしかして。」
俺は一つの結論にたどり着く。
ー誘拐ー
俺誘拐されたのか。それでもこの趣味はあくどい。そんなことを考えていた折だった。コンクリートの壁に同化していたのか扉が開く。
「あっ!起きてる!」
え?聞こえてした声に未だシルエットさえも見えなくてもわかってしまう。
「爽のお父さん?」
「そうだよ!気づいてくれた?」
楽しそうな声がする。あぁ、爽のお父さんだ。爽のお父さんは警察官だからいち早く気づいてきてくれたんだ。
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