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「これ外して。」
これ、すごく態勢がきついんだ。手首のジャラジャラを取ってもらおうとする。
「やだ。」
いいよだとばかり思っていた俺はおもわず困惑の声を出す。今なんて?やだ?
「助けに来てくれたんじゃないの?」
爽のお父さんに問いかける。そしたら興奮気味に話しだした。
「え、違うよ。俺がお前に誘拐してこんなことしてんだから。いやー、爽がお前連れてきたときはびっくりしたわ~。ドストライクなんだもんな。ここな、俺の家なんだぁ。家内も爽もこの部屋には入れない。これからは俺がお前のことかわいがってやるから安心しろよ。」
そうやって俺に近づいてくる爽のお父さん。
やっと慣れてきた目が映し出したのは普段から温厚で優しい爽のお父さんではなく、獣のようにギラついた目でこちらを見下ろす知らない人だった。なんとなく今の一人語りで何をされるか想像がついてしまった俺は必死に抵抗する。
「やめろ!触るな!クソ野郎!」
足をバタつかせ、手を必死に動かす。鎖がジャラジャラと音を立て、ベットが軋む。そんな俺の抵抗をもろともせずにクソ野郎は暴れる俺の足を押さえつける。
「クソ野郎は酷いなぁ。俺のことはご主人様って呼んでよ。」
「誰がっん?!んんんんん!」
抵抗しようと口を開くと口の中に生暖かいものが入ってくる。それが野郎の舌だとわかった瞬間俺はその下を食いちぎろうとした。
「いつまで反抗するんだ。」
呆れながらもニタニタと気持ち悪い笑みで俺を見つめる野郎を俺は睨みつける。
「その強がり、いつまで持つかな?」
いつまででも持つ!と俺が心の中で叫んだとき俺は悲鳴を上げそうになった。
「いや、いやっやめろ。触んな!!クソ野郎!!」
野郎はいつの間にか俺の中心を掴んでいてゆるく扱いてくる。思春期真っ只中の俺の体はその波を敏感に感じ取る。
「もう、クソ野郎じゃなくてご主人様だって。」
「そんなの一生呼ぶか!ああぁ。」
野郎はそれが気に食わなかったのだろう。掴んでいたものをさらに強く掴んでくる。その刺激に俺はイってしまう。
「呼べって言ってんだろ!犯すぞ!」
射精後特有の気だるさにぐったりする俺を容赦なく殴ってくる野郎。別に犯すつもりでここにつれてきたんだろと声にならない反論を繰り返す俺は次の言葉に固まった。
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