1人が本棚に入れています
本棚に追加
【導入 】
「ぉ…………す」
なにか声が聞こえる
「おめ……ま………」
意識がはっきりしない
「おめでとうございまーす!
」
いったい何がめでたいのか分からないが、ようやく意識がハッキリしてきた。なにやらスーツ姿の男が声をかけているようだ。
「おめでとうございます!やっと反応してくれましたね。あなたは選ばれたんですよ!」
いったい何の話なのか分からない。
「よく分かってないようですね。あなたは人生をやり直せる権利を得たんです。自分に対する記憶は曖昧なものになります。年齢、性別、ポップ地点はランダムとなりその場でスタートです。では、はりきって生きましょー!」
「ちょっ!!」
俺が反応する前に目眩が起こり、俺の記憶はそこで途切れた…
「ようやく送り出せましたよ。えぇ、彼は第2の生で何を見つけるのでしょうか…」
部屋の片隅でスーツ姿の男が1人、誰かに報告をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!