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しばらくすると店主さんが降りてきて、次の部屋の鍵を渡してくれた。
1人でこの宿の管理をしているのだろうか。店主以外の人影は見えない。
「ではこちらの部屋をお使い下さい。部屋に残ったままの荷物は移しておきましたが、なにか忘れたものがあるといけませんので確認してくださいね。それではごゆっくり。」
「あぁ、ありがとう。」
そう言うとククルゥは部屋に向かっていった。俺は黙ってついていくしかない。
部屋の中は簡素なものだった。
ベッドが二つとクローゼットが1つ。
テーブルが1つとイスが2つ。
部屋の広さは8畳ほどだろうか。
トイレと風呂は1階の共用のものを使うらしい。
テーブルの上にはカバンが1つおいてあるだけだ。
「前の部屋にあったのはあれだけか?」
「あぁ、寝袋やテントを入れたものだ。旅人なんだし荷物が多くても困るからな。」
納得した
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