【 知識を】

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【 知識を】

今後の方針が固まったところで、疑問をぶつけていこう。 「ところでククルゥはなんであの森にいたんだ?」 「あぁ、ゴブリンのねぐらの対処のクエストを受けたんだが、そんなもの無かったよ。誰かの勘違いだったんだろう。とりあえず組合にはその報告をせねばな」 「ククルゥの武器はその剣か?」 腰に下げた直剣を指差し確認する。 「そうだ。こう見えても出身地の武芸大会ではそれなりの成績だったんだぞ」 1人で冒険できているということは本当なのだろう。 「そういえば年はいくつなんだ?見たところ30くらいだが」 「お前もそういうのか、まだ22だよ」 「うっそだろ!?」 確かに言われてみれば若い肌をしている。 筋肉質な体と無精髭のせいで老けて見えるのか。 「………」 ククルゥは少し機嫌が悪くなったようだ。 「そ、そういや俺ってどんな見た目だ?自分じゃ分かんねぇんだよ」 「ん、そうだなぁ」 話題をかえたからか雰囲気がよくなったぞ。狙い通りだ。
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